産経ニュース

子供の重い心臓病 胎内で診断、救命可能に 告知された家族へのサポートも大切

ライフ ライフ

記事詳細

更新


子供の重い心臓病 胎内で診断、救命可能に 告知された家族へのサポートも大切

超音波検査で胎児の心臓の状態を確認する医師=横浜市の神奈川県立こども医療センター 超音波検査で胎児の心臓の状態を確認する医師=横浜市の神奈川県立こども医療センター

 状況によっては救命できない可能性も伝えられた信子さんは、ひそかにみとりの準備まで整えて帝王切開の日を待ったという。

 27年6月、同センターで産声を上げた光希(みつき)ちゃんは直ちに呼吸器につながれ、大動脈弁を広げる手術を受けた。約4カ月で退院。昨年末で1歳半になり、酸素吸入をしながら穏やかに暮らす。「妊娠中はつらかったけれど、病気が分かっていなかったらこの子はここにいなかったかもしれない」と信子さんは胎児診断に感謝している。

技術向上目指す

 麻生俊英心臓血管外科部長によると、同センターで16~27年に生後24時間以内の緊急手術が必要だった心臓病の78例中、8割近い61例が胎児の段階で診断された。「胎児診断率がここまで高い施設は少ない」と同部長。

 胎児診断に詳しい同センター新生児科アドバイザーの川滝元良医師によると、エコー検査で心臓の形状が比較的詳しく分かるのは妊娠18週ごろから。重症な病気ほど見つかりやすい。

 だが、胎児の段階での診断が技術的に難しい心臓病もある。胎児の心臓は小さい上に心拍も速く、エコーでの診断には経験や技量が必要だ。

続きを読む

「ライフ」のランキング