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【健康カフェ(67)】病は気から? 楽観的な考えで死亡率減も

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【健康カフェ(67)】
病は気から? 楽観的な考えで死亡率減も

 糖尿病と高血圧で通院している70代女性は、受診のたびにさまざまな不安を訴えます。血圧が少し上がるだけで重大な病気になったと心配になるそうで、不安に感じたことを紙に書いて持ってきます。娘さんによると、女性は昔から何事も悪い方に考えてしまうとのことでした。

 病気があると不安になる気持ちは分かりますが、悲観的に考えることが実際に病気を増やすという調査結果があります。昨年発表された約3000人を11年間追跡調査したフィンランドの研究で、悲観的な人ほど心臓病が多いことが示されていました。調査では悲観的な度合いを4段階に分け心臓病による死亡に差があるかをみたところ、最も悲観的なグループは最も悲観的でないグループに比べ、死亡が2倍以上多くなっていました。これとは別に、抑鬱が心血管病を増やすというデータも数多くあり、米国心臓病協会は抑鬱を心臓病のリスクの一つとしています。

 一方で、心血管病のある人の健康状態と楽観主義や前向きな態度などとの関係を検討した研究結果が数多く報告されています。対象者が100人以上の研究に絞って解析した昨年の報告によると、楽観的であることが健康に良い影響を及ぼすという結果が3分の2にのぼり、楽観的な人は再入院や死亡率が1割以上減っていました。

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