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【話の肖像画】トラベルライター・兼高かおる(1)ケネディ大統領はイイ男

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【話の肖像画】
トラベルライター・兼高かおる(1)ケネディ大統領はイイ男

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 〈ケネディ米大統領(当時)、チャールズ英皇太子、スペインの画家ダリ、スウェーデンのテニス選手ボルグ…番組で会ったVIPは数知れず〉

 どうやって会えたかって? それは企業秘密ですよ(笑)。ホワイトハウスでケネディ大統領に会ったのはちょうどキューバ危機(1962年10月)のときでした。彼らが徹夜でディスカッションしていたところへ私たちが入っていったのです。

 ケネディ大統領は、当時のアメリカを象徴するイイ男。政治家としてじゃなく、一人の男としてみてもですよ。育ちがよくて、優しくて、人柄の良さで相手を安心させてくれるのです。当時のホワイトハウスのセキュリティーはそれほど厳しくなく、開放的でした。「自由に見ていいよ」って。

 〈旅でもらったプレゼントもケタ違い。南太平洋の小島から石油の採掘権まで〉

 島は千坪くらいかしら、私の名前(かおる)を付けてプレゼントしてくれたのです。ただし、建物も電気も水道もない無人島ですけどね(苦笑)。石油はアラブのスルタンが「どこを掘っても構わないよ」って。私に掘れるわけがありませんから、アメリカの知人に任せましたが、その後どうなったのかしら。驚いたのはアフリカで(プレゼントとして)「子供を授けて進ぜよう」と言われたとき。90歳ぐらいの王様でしたが、もちろん丁重にお断りしました。(聞き手 喜多由浩)

【プロフィル】兼高かおる

 かねたか・かおる 昭和3年、神戸市生まれ。米ロサンゼルス市立大学留学後、フリーランスのライターとして活躍。34年、テレビ番組「兼高かおる世界の旅」がスタート。プロデューサー・ディレクター・ナレーターを担当した番組は、平成2年まで約31年間続き、世界約150カ国を回る。2年に菊池寛賞、3年に紫綬褒章。新著は作家、曽野綾子さんとの対談集「わたくしたちの旅のかたち」(秀和システム)。

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