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【健康カフェ(66)】目立つ高齢者の自転車事故 健康のためにもできれば歩きたい

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【健康カフェ(66)】
目立つ高齢者の自転車事故 健康のためにもできれば歩きたい

 もうすぐ90歳という男性患者さん。車の運転はもう何年も前にやめたそうですが、自転車には乗っているそう。近くのスーパーに行くときなどに利用するとのことで、一緒にいた息子さんは「危ないと言っているのですが本人が聞かなくて」と苦笑いをしていました。

 最近、高齢者の運転による自動車事故がクローズアップされていることもあり、親など身近な高齢者が車の運転をしている人にとっては悩ましい問題となっています。ただ、車の運転をやめ、自転車にしたからもう安心とも言い切れません。

 自転車事故の負傷者は小学生~高校生の若年者が多いのですが、死者数では65歳以上の高齢者が圧倒的に多く、6~7割を占めています。事故は、夕方以降の暗い時間やスピードが出ているときに多くなりますが、高齢者の場合は、日中の交差点での事故も多いとされます。

 車ほどではないにしろ自転車はある程度スピードが出るため、それに対する注意力が必要になります。人や物など避けなければいけないものがたくさんあるときは、かなりの注意力が必要といえます。しかし、年をとるとどうしても若いときに比べ注意力が落ちてきます。また、何かに気づいたり起こったりしたことに対して反応するまでの時間が長くなり、体の柔軟性や筋力も低下しています。さらに、近づいてくるもののスピードに対する認識と、自分の動作の間にずれが生じてくるため、避けられると思ったものにもぶつかるようになります。

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