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【芥川賞講評】山下澄人さんは「王道の青春小説として面白かった」 選考委員の吉田修一さん

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【芥川賞講評】
山下澄人さんは「王道の青春小説として面白かった」 選考委員の吉田修一さん

第156回芥川賞に決まり、笑顔で記者会見する山下澄人さん=19日夜、東京都内のホテル 第156回芥川賞に決まり、笑顔で記者会見する山下澄人さん=19日夜、東京都内のホテル

 第156回芥川賞は、山下澄人さん(50)の「しんせかい」(新潮7月号)に決まった。19日、選考委員の吉田修一さんが会見に臨み、選考経過について説明した。

 最初の投票の段階で、山下さんの「しんせかい」が一番高い点数を取りまして、宮内悠介さんの「カブールの園」(文学界10月号)と2作で争う形になり、最終的に山下さんの作品に決まりました。

 -山下さんの受賞理由は?

 いくつかありますが、まず王道の青春小説として面白かった、という感想がありました。4回目の候補作なんで、前と比べてというのはあるんですが、今回のは少しこれまでと違う作品になっていた。

 主人公は【谷】というところにいて、青春時代の2年間を過ごすんですが、主人公が自分の心を直視しないがゆえにコミュニケーションがうまくいかない、というあたりがリアリティーがあった、という好意的な意見がありました。逆に、そういうふうな描かれ方なので全く葛藤が見えないという意見もあり、そこが評価の分かれたところでした。

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