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【直木賞講評】恩田陸さんは「1作1作が全く違うステージ」 選考委員の浅田次郎さん

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【直木賞講評】
恩田陸さんは「1作1作が全く違うステージ」 選考委員の浅田次郎さん

第156回直木賞に決まった恩田陸(おんだ・りく)さん 第156回直木賞に決まった恩田陸(おんだ・りく)さん

 第156回直木賞は、恩田陸さん(52)の「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)に決まった。19日に東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれた選考会の後、選考委員で作家の浅田次郎さんが会見し、選考の経過を説明した。

 第1回投票から恩田さんの作品が高得点を取りました。今まで度々、候補になり、皆さん読んでいる。何度も候補になっている方は、以前の作品と比較されるのが有利なのか不利なのか分かりませんが、今回は大変良い評価が下されました。

 一般的な意見としては、大変大きなスケールの作品をきちんとまとめている。音楽や才能は、大変小説にしづらいものです。それを独自の言葉を使い、多様な表現により音楽に迫った。そのことに評価が集まりました。また文章で表現し、ストーリーにするのも難しい才能や天才を上手に物語にした。長い時間をかけた連載、力作です。一方で連載の経過を感じさせないぐらい一気に読める作品。期間の長い作品をまとめていくのは、最初の方から何度も読み直さないといけないが、その苦労を感じさせない仕上がりだった。

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