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【解答乱麻】思考力を要する「書く力」は人間力につながる ジャーナリスト・細川珠生

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【解答乱麻】
思考力を要する「書く力」は人間力につながる ジャーナリスト・細川珠生

しかし、単年度に平均すると小中学校共に10時間強。1年を35週と考えると週1時間も増えていないのである。しかも、最も授業時数の多かった私の小中学校時代に比べると、まだ1割強少ない。「国語力の強化」を謳(うた)い、読書の時間を増やすといっても、1日に10分程度の時間を設けるだけでは、質・量とも読解力の向上には到底つながらないのである。

 「書く」ということは「思いを伝える」「考えを表す」ということであるが、それには思考力が必要だ。状況分析や人の気持ちを理解すること、読んだ人がどう思うか、感じるかを想像する力が必要であるのだ。

 それは「書く」という「技術」にとどまらない。社会において重要な「人間力」の一つともいえる。読解力の低下は思考力の低下と同義語。「読解力がなければ算数の文章題も解けない」という狭い視野ではなく、「人間としての劣化につながる」という危機感をもって、早急に学習内容を改善することが必要だ。

                   

【プロフィル】細川珠生

 ほそかわ・たまお 元東京都品川区教育委員。ラジオや雑誌でも活躍。父親は政治評論家の故細川隆一郎氏。千葉工業大理事。

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