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【解答乱麻】思考力を要する「書く力」は人間力につながる ジャーナリスト・細川珠生

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【解答乱麻】
思考力を要する「書く力」は人間力につながる ジャーナリスト・細川珠生

 昨年公表されたOECD(経済協力開発機構)の国際的な学力調査である「PISA(学習到達度調査)2015」で、日本の読解力は加盟35カ国中で前回(2012年)の1位から6位に転落した。加盟国以外も含めた参加72カ国・地域の中では8位だ。日本の子供たちの読解力不足は深刻度を増している。コンピューター式に変更になった解答方法に不慣れであったということも、順位を落とした一因ともいわれているが、そんなに甘い分析でよいのだろうか。

 この結果に、私自身は「やはり」と納得するところがあった。小学生の長男と国語の勉強をしていると、読解力不足に驚かされることが多々あるからだ。「本の虫」ともいわれるほど、暇さえあれば本を読んでいるようなわが子ですら、いざ読解を行おうとすると、なかなか苦戦するのである。読むだけでなく、さらに一歩進めて、「書く」という機会がなければ本当の読解力、すなわち理解力にはつながらないことを、目の当たりにしてきた。

 「脱・ゆとり」を掲げ、学習内容が1割増加した現在の学習指導要領では、小学校6年間の国語の総授業時数は1461時間。それ以前の1377時間との差は84時間。中学校も35時間増加した。

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