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【健康カフェ(63)】パーキンソン病 薬物治療で症状進行抑制も

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【健康カフェ(63)】
パーキンソン病 薬物治療で症状進行抑制も

 治療は主に薬物療法です。ただ、薬は症状を抑えるだけのもので、病気そのものを治すわけではありません。

 転倒を恐れて外出を控えがちの人もいますが、散歩に出たり運動したりすることは抑鬱(よくうつ)的な気分を軽くする効果があります。

 また、胃腸薬や精神神経系の薬を服用しているときに、パーキンソン病に似た症状が出ることがあります。原因となる薬を飲み始めて2~3週間で症状が出ますが、原因となる薬を中止すれば、数カ月以内に症状は治まります。

 冒頭の患者さんは、症状が進行し、日常生活に支障が出てきました。神経内科での治療を再開し、薬を飲むようになりました。「体が少し軽くなった」と、今回はきちんと薬を飲み続けています。

 治療の最初は、薬の量など調節がうまくいかないこともありますが、現在の治療薬を初期の段階から用いることで、およそ10年ほど症状の進行を抑えられる人が多くなっています。薬の効き具合や副作用によって薬の量や種類の調整が必要で、専門医と相談しながら治療することが不可欠です。薬を使って逆に調子が悪くなったときは、きちんとそのことを医師に伝え、今後の治療をどうするか話し合ってみてください。(しもじま内科クリニック院長 下島和弥)

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