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【書評倶楽部】エッセイスト・宮田珠己 『晴れたら空に骨まいて』川内有緒著

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エッセイスト・宮田珠己 『晴れたら空に骨まいて』川内有緒著

エッセイストの宮田珠己さん エッセイストの宮田珠己さん

 おかしなもので、葬送の話なのに、私は彼らの生き方に惹(ひ)きつけられた。

 音大を出てピアノ奏者になったのに、夫とともに南の島へ移住し、島の人気者になった女性、大所帯での登山を拒否し、独自の道でヒマラヤを目指した登山家。自由に、真摯(しんし)に、そしてたくましく生きた彼らに倣い、自分もちゃんと生きなければと、そんなことを思うのだ。

 「人は、どう生きることもできるし、どう見送ることもできる」という著者の言葉は、すべての人への温かいまなざしであると同時に、自由に生きているかと己に問いかけてくる言葉でもあるようだ。(ポプラ社・1500円+税)

                   ◇

【プロフィル】宮田珠己

 みやた・たまき 昭和39年、兵庫県生まれ。旅や変なモノが好き。著書多数。近刊に『日本全国津々うりゃうりゃ仕事逃亡編』。

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