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【からだのレシピ】メディカルメークアップで皮膚の変色など自然にカバー

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【からだのレシピ】
メディカルメークアップで皮膚の変色など自然にカバー

メーク前、母斑が目立つ メーク前、母斑が目立つ

 生まれつき、あるいは後天的要素により起こる母斑、白斑、血管腫、事故の傷痕、やけどの痕などの皮膚の変色・傷害を専用の化粧品で覆い隠し、自然で健康的な肌に見えるようにする「メディカルメークアップ」という技術がある。メディカルメイクアップアソシエーション(MMA)は、皮膚疾患をもつ人へのメディカルメークアップの技術指導、メークを指導するアドバイザーの養成などを通し、メディカルメークの普及活動を行っている特定非営利活動法人だ。皮膚に変色や傷害があるため人前に出るのが苦手など悩みを抱えた人が、このメークによって支障なく日常生活を送り気持ちを前向きなものに変えていくことができるように、精神的な面も重視し支援事業をしている。

 同法人で使っている化粧品「カバーマークオリジナル」は、1928年に、顔にあざがある血管腫のため多くのつらい思いを経験したリディア・オリリーという米国の女性が発明している。発明から約30年後、広島の原爆投下により被爆しケロイドの治療に米国を訪れた23人の日本女性に、化粧品一式が贈られたことで日本でも知られるようになり、やがて、国内の化粧品会社が扱うようになる。皮膚の変色は現在では治療できるものもあるが、治療が終了するまで時間がかかるため、その間、メディカルメークでカバーしてもいい。化粧方法は一般的なものとほとんど同じで、水にぬれても取れずプールに入ることもできる。子供も使用可能という。

 同法人の事務局長を務める小井塚千加子さんは、自らも母斑をもち、カバーマークオリジナルを取り扱った化粧品会社で長年、メークの研究・実践を積んできた経験がある。その経験を生かし、皮膚疾患で悩む人の相談にのり、メークの技術指導とアドバイスを行っている。「最近は抗がん剤の副作用で皮膚のくすみ、シミ、赤みが出てしまう、あるいは年を取りシミがひどくなってしまい暗い気持ちになるという人も訪れる。悩んでいるなら、ちょっとお化粧をし、カバーして明るく生きることが大切」と話す。(宇山公子)

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