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年末年始の読書の参考に…6人の選者による「2016 今年、私の3冊」

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年末年始の読書の参考に…6人の選者による「2016 今年、私の3冊」

『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』管賀江留郎著 『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』管賀江留郎著

 ■編集者・ライター・月永理絵

 〔1〕『彼女のひたむきな12カ月』アンヌ・ヴィアゼムスキー著、原正人訳

                   (DU BOOKS・2400円+税)

 〔2〕『映画という《物体X》フィルム・アーカイブの眼で見た映画』

                   岡田秀則著(立東舎・1800円+税)

 〔3〕『マヤコフスキー叢書 ぼくは愛する』

     ヴラジーミル・マヤコフスキー著、小笠原豊樹訳

                         (土曜社・952円+税)

                   

 〔1〕『バルタザールどこへ行く』などで知られるフランスの映画女優が、かつての夫で映画監督ゴダールとの出会いから結婚まで、そしてふたりが一緒につくった『中国女』が映画祭で上映されるまでの日々を描いた小説。有名監督と女優の私生活が実名で描かれているが、決してスキャンダラスにはならない慎(つつ)ましさを持った作品だ。主人公アンヌがゴダールと出会うのは19歳のとき。大人でも少女でもない微妙な年齢だ。1本の映画に出ただけで自分の進路もやりたいこともまだ決められずにいる彼女が、17歳年上の新進気鋭の映画監督と出会い、その才能と強引さにのみ込まれていくさまは、生々しくどこか痛々しい。

 〔2〕フィルム・アーカイブの現場に勤めてきた著者のエッセー集。映画とは何かという問いはとかく観念的になりがちだが、本書では物質的な点からその問いに向かい合う。映画保存の裏側にはこれほど充実した物語が隠れているのかと驚かされる。

 〔3〕2年前から刊行されている革命期ロシアの詩人マヤコフスキー叢書(そうしょ)の8冊目。愛をうたった長詩とともに、愛人リーリャへ送った手紙も収録、詩人が自作自演の映画を撮影中に書かれたという点も興味深い。

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