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【プーチン大統領訪日】北方四島元島民、生活の証今も… 命がけで持ち出された登記簿

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【プーチン大統領訪日】
北方四島元島民、生活の証今も… 命がけで持ち出された登記簿

釧路地方法務局根室支局に保管されている北方四島の登記簿=北海道根室市 釧路地方法務局根室支局に保管されている北方四島の登記簿=北海道根室市

 15日に始まる日露首脳会談の焦点とみられている北方領土の帰属問題。北海道根室市には、日本の法秩序の下、北方四島で住民が生活をしていた証しとなる不動産登記簿や戸籍簿が大切に保管されている。元島民らは、ソ連侵攻による混乱の中、命がけで持ち出されたこれらの公的資料が再び必要とされる日を待ち続けている。

 釧路地方法務局根室支局の書庫に並ぶ238冊のバインダー。「国後郡泊(とまり)村」「色丹郡色丹村」など、北方四島の村名が記されている。元島民が所有する8321の土地と1910の建物の登記簿だ。江崎理(おさむ)支局長によると、戦後に登記事務の所管が根室区裁判所(当時)から同支局に移って以来、書庫で保管を続けている。

 択捉島分は同島にあった区裁紗那(しゃな)出張所の職員が、戦況悪化により、予定を早めて終戦直前の昭和20年7月に知人の船で運搬した。当初に乗船予定だった定期船は撃沈されたという。

 国後島分を運び出したのは、泊出張所の職員、浜清さん(昭和48年死去)。浜さんの手記によると、20年9月にソ連軍が国後島に上陸。浜さんは「(登記簿など)紙切れ一つ残さず船積み」し、区裁に出張所閉鎖の打診をしたが、回答がなかったため、独断で船に乗り根室に逃れたという。

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