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【健康カフェ(61)】肺炎と抗生剤 耐性菌も…症状など正直に話して

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【健康カフェ(61)】
肺炎と抗生剤 耐性菌も…症状など正直に話して

 男子高校生が発熱と喉の痛みで受診しました。検査したところ、喉の粘膜から溶連菌が検出されたため、これに効くタイプの抗生剤を処方しました。しかし、数日後の再診時、「喉の痛みは治まったけど咳がひどく出るようになった」といいます。さらに検査したところ、胸部レントゲンで肺に影がみられ、マイコプラズマという細菌の感染が疑われました。

 マイコプラズマは肺炎を起こすことが多い細菌です。肺炎を起こす細菌には他に肺炎球菌がありますが、肺炎球菌による肺炎は高齢者が多いのに対し、マイコプラズマは子供に肺炎を起こすことが多いのが特徴です。

 細菌には抗生剤が効くのですが、マイコプラズマは普通の細菌と少し異なる性質があり、通常の抗生剤がほとんど効きません。そのため、マイコプラズマ感染が判明した時点で、治療を切り替える必要があります。日本では、マクロライド系と呼ばれる抗生剤を使って治療することになっており、多くの人が飲み始めて2日後に解熱するなど高い効果が認められていました。

 ところが近年、この抗生剤が効かない耐性菌のマイコプラズマによる肺炎が増えていることが報告されています。しかも、年齢が低いほど、耐性菌にかかる割合が高いことが分かっています。マクロライド系抗生剤で治療を開始して2~3日経っても解熱しない場合は、耐性菌である可能性が高いと考え、治療手段を変える必要があります。

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