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【国際学習到達度調査】科学的応用力は過去最高の2位、「読解力」は4→8位

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【国際学習到達度調査】
科学的応用力は過去最高の2位、「読解力」は4→8位

2015年の学習到達度調査(PISA)の結果について説明する国立教育政策研究所の職員ら=文科省 2015年の学習到達度調査(PISA)の結果について説明する国立教育政策研究所の職員ら=文科省

 経済協力開発機構(OECD)は6日、72カ国・地域の15歳男女約54万人を対象として2015年に実施した国際学習到達度調査(PISA)の結果を公表した。日本は科学的応用力が前回の4位から経年比較が可能な06年調査以降では最高の2位、数学的応用力も7位から5位に上昇し、「脱ゆとり教育」の効果が着実に表れた。前回4位の読解力は8位に落ちた。

 算数・数学、理科を中心に学習内容を増やした現行学習指導要領は、今回参加した生徒が小学4年の時に一部先行実施、6年で完全実施された。文部科学省は、科学と数学の好成績を「指導要領に加え、実験や観察に力を注いだ授業の効果が大きい」と分析した。一方の読解力の結果については「筆記型からコンピューター使用型調査に移行し、解答に手間取った可能性がある」としている。

 日本は198校、約6600人が参加。基準年のOECD加盟国平均を500点と換算したときの日本の平均点は、科学的応用力が538点(前回547点)、数学的応用力は532点(同536点)だった。一方、前回538点と好調だった読解力は516点と22点下回った。

 国・地域別ではシンガポールがトップを独占した。OECD加盟国だけでみると、日本の読解力は6位、残り2分野は1位だった。

 OECDは今回、科学的応用力を詳細に分析。日本の「科学が将来、自分の就きたい仕事で役立つ」と考える割合は61%で、OECD平均の69%には届かなかった。

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