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売れない本を売る 八戸の「市営書店」開店へ 文化へ投資? 財政負担は年4000万円

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売れない本を売る 八戸の「市営書店」開店へ 文化へ投資? 財政負担は年4000万円

八戸ブックセンターが入居する複合ビル=青森県八戸市 八戸ブックセンターが入居する複合ビル=青森県八戸市

 八戸市は民業圧迫とならない運営を徹底する。売れないはずの本が売れ行き好調となってしまった場合は取り扱いをやめ、民間に販売を委ねることも検討する。このため市内で“商売敵”となる老舗「木村書店」の田中麗子社長(69)も「新しい需要を掘り起こしてほしい」と歓迎する。

 ただ運営を支えるのは市民の税金。内装工事といった初期費用は1億1千万円かかった。人件費など計6千万円の年間運営費に対し、売り上げ目標は約2千万円。差し引き約4千万円の赤字は毎年、市の負担だ。赤字抑制へ本をたくさん売れば、民業圧迫となってしまう矛盾を抱えた運営となる。

 今のところ市民から目立った批判はないが、市議会では「同じ予算で図書館を充実させた方がいい」という意見が出た。

 「本のまち八戸」を選挙公約に掲げた小林真市長(66)は「文化の薫り高いまちにするために、行政が堂々とやっていく」と力説。年間約4千万円の財政負担は文化への投資か、赤字の垂れ流しか。開店後、市民が判断することになる。

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