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【立川・高齢女性暴走事故】前日、看病で泊まり込み…「夫が危篤」「夕べは大変」と疲労していた80代女性 近くの住民「周囲を頼ってもらえていれば…」

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【立川・高齢女性暴走事故】
前日、看病で泊まり込み…「夫が危篤」「夕べは大変」と疲労していた80代女性 近くの住民「周囲を頼ってもらえていれば…」

男女2人をはねて死亡させた事故を起こした車=12日午後6時20分、東京都立川市緑町の国立病院機構災害医療センター 男女2人をはねて死亡させた事故を起こした車=12日午後6時20分、東京都立川市緑町の国立病院機構災害医療センター

 ◆前日は泊まり込み

 上江洲さんは事故前日の11日、病院で夫の病状の悪化を告げられそのまま泊まり込んで付き添った。一夜明けて自宅に戻った際は、隣人の女性に「夫が危篤状態」「夕べは大変だった」と徹夜したとみられる疲れた表情で語ったという。

 わずか1、2時間で支度を終え、再び病院へ向かおうとする上江洲さんを見て、女性が「一緒に行こうか」と心配して声を掛けたが「大丈夫」と答えるだけだった。その数時間後に車は暴走。警視庁はアクセルとブレーキの踏み間違いが原因とみている。年老いた妻が病気の夫の看病を1人で背負い、結果として巻き添えになった2人の命を奪うことになった。

 ◆「周囲頼っていれば」 

 「誰かが手伝いに来ている様子は見かけなかった」と別の女性(73)。隣人らは「一生懸命に看病し、無理を続けた疲れや夫の病状で頭も混乱していたのだと思う。抱え込まずに周囲を頼ってもらえていれば」とうなだれた。

 上江洲さんは肋骨(ろっこつ)や胸骨を折る重傷で入院中。警視庁は事故の重大性を考慮、上江洲さんの退院を待ち、自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で逮捕の方針だったが、高齢で証拠隠滅や逃亡の恐れがないため逮捕を見送り任意捜査へ切り替える方針だ。

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