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三島由紀夫初期4作品の直筆原稿 親交あった学者遺族寄贈

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三島由紀夫初期4作品の直筆原稿 親交あった学者遺族寄贈

1944年に発刊された三島由紀夫のデビュー作「花ざかりの森」の単行本(くまもと文学・歴史館蔵) 1944年に発刊された三島由紀夫のデビュー作「花ざかりの森」の単行本(くまもと文学・歴史館蔵)

 熊本市の「くまもと文学・歴史館」は11日、作家の三島由紀夫(1925~70年)が16歳の時に書いたデビュー作「花ざかりの森」を含む初期4作品の直筆原稿が見つかったと明らかにした。三島と親交のあった同市の国文学者蓮田善明(1904~45年)が所蔵し遺族が同館に寄贈した。

 同館によると、三島は学習院中等科在学中の41年に短編小説「花ざかりの森」を執筆。教諭が文芸仲間の蓮田に三島の小説を紹介したところ、蓮田は自身が創刊した文芸誌「文藝文化」の同年9月号に掲載し、以後も作品を取り上げた。

 直筆原稿は「花ざかりの森」の400字詰め原稿用紙56枚のほか、随筆「壽」(11枚)、短編小説「みのもの月」(43枚)、同「世々に殘さん」(105枚)。「花ざかりの森」の原稿表紙には、線で消された本名「平岡公威」と共に、「三島由紀夫」の署名があった。この作品を巡っては本名使用を望んでいた三島に対し、教諭が筆名を提案したとされる。

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