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子規支えたジャーナリスト・陸羯南の企画展 司馬遼太郎も高い関心

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子規支えたジャーナリスト・陸羯南の企画展 司馬遼太郎も高い関心

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 新聞「日本」を創刊した明治のジャーナリスト、陸羯南(くが・かつなん)(1857~1907年)。当時の言論界をリードし、俳人・正岡子規の生涯を支え続けた陸を、作家の司馬遼太郎さんは小説や随筆などに描き、「もっと研究されていい人物」と高く評価した。その陸の人物像に迫る企画展「『坂の上の雲』にみる陸羯南」が大阪府東大阪市の司馬遼太郎記念館で開かれており、展示された陸の遺品や司馬さんの自筆原稿などが、多くの才人を惹(ひ)きつけた陸の人間的魅力を伝えている。

 陸は、現在の青森県弘前市に生まれた。明治22年に「日本」を創刊して主筆兼社長を務め、政府の進める欧化政策を批判して「国民主義」を主張した近代ジャーナリストの先駆者。

 子規の文学活動を全面的に支援したことでも知られ、子規は「日本」の記者として短歌革命に取り組み、歌論「歌よみに与ふる書」や随筆「病牀六尺(びょうしょうろくしゃく)」などを連載。生涯にわたって公私、物心両面で支え続けてくれた陸を、「これ以上に徳のある人物はいない」と表現し、深く感謝した。また、陸のもとには、古島一雄や寒川鼠骨(さむかわ・そこつ)、三宅雪嶺、池辺三山(さんざん)、福本日南といった当時を代表する言論人らが集い、司馬さんは、多くの才人を引きつける陸の魅力を“磁場”と呼んで、小説『坂の上の雲』や紀行『街道をゆく 北のまほろば』などに描いた。

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