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【加藤達也の虎穴に入らずんば】当事者感なき朴槿恵氏の「幽体離脱話法」

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【加藤達也の虎穴に入らずんば】
当事者感なき朴槿恵氏の「幽体離脱話法」

朴槿恵大統領の国民向け談話を報じるテレビを見る人々=4日、ソウル(ロイター) 朴槿恵大統領の国民向け談話を報じるテレビを見る人々=4日、ソウル(ロイター)

 韓国に「幽体離脱話法」という言葉がある。生きている人間の肉体を霊魂が抜け出す超常現象と話法という単語は、通常まったくなじまないが、韓国では政治的危機のまっただ中にある朴槿恵大統領の発言や態度を批判する言葉で、オカルトとは別の次元で以前から使われている。

 政権トップであれば、政策や問題点について責任を感じ、主体的に取り組まなければならないのだが、朴氏は「政治責任」を問われると「私はこうする」と一人称で語ることが少ない。

 慰安婦をめぐる問題についても、朴氏は昨年12月に日韓で合意されるまで「日本は歴史を直視しなければならない」「日本は問題を解決しなければならない」「解決策は元慰安婦のおばあさんたちと韓国国民を納得させるものでなくてはならない」-などと要求だけを繰り返し、日本側と議論を重ねて外交上の難問解決に取り組んでいくという当事者としての姿勢は、ついに見せなかった。

 朴氏の言葉には、政府という肉体から浮遊して少し高いところからこの世を眺めているような浮遊感がある。韓国人はそれを感じ取って「幽体離脱話法」という表現をあてた。そして、朴氏の指導者としての生き方を示す代名詞として定着してきたのだ。

 朴氏は、大統領府の記者会見場で4日に談話を読み上げた際も「幽体離脱」していた。

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