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重い障害でも地域で暮らす 得意に合わせた“仕事”を開発 グループホームで目指す自立

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重い障害でも地域で暮らす 得意に合わせた“仕事”を開発 グループホームで目指す自立

スープを作る人、麺をゆでる人、役割分担してラーメンを作る=愛知県半田市の中華茶房「うんぷう」 スープを作る人、麺をゆでる人、役割分担してラーメンを作る=愛知県半田市の中華茶房「うんぷう」

 障害が重くても、住み慣れた地域で、社会に参加しながら生きるには、どんな支えが必要か-。愛知県にある社会福祉法人は、重い障害の人も働ける環境を作り、親に先立たれた後も地元で暮らせるよう、住まいを整える。小人数、多様な拠点を点在させて地域の暮らしを実現する。(佐藤好美)

                     

 吹き抜けの天井に木のはりを渡したアジアンテイストの内装。中央の大きなテーブルには、セルフサービスの野菜やデザートが並ぶ。愛知県半田市にある中華茶房「うんぷう」の自慢は、黒豚チャーシューの乗ったラーメンだ。

 おしゃれなラーメン店に見えるが、実は「うんぷう」は、障害者総合支援法に基づく「生活介護」の事業所だ。障害のある人に、日中の支援をはじめ、創作や生産活動の場を提供する。社会福祉法人「むそう」が運営している。

 うんぷうで“働く”のは、知的障害などがある5人。その1人、山本勇介さん(30)がラーメンの注文を取っていた。来店者は、しょうゆ味(白)、みそ味(黄)、塩味(青)の色札から1枚を選んで山本さんに手渡す。接客は難度の高い仕事だが、山本さんは常連客に「ハーフ?」と問いかけた。麺を通常の半分の量の「ハーフ」にするのかと聞いたのだ。

 「覚えていてくれたの? うれしいなぁ」。目深にかぶった帽子の下で、山本さんのはにかんだ笑顔が広がった。

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