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【解答乱麻】アクティブ・ラーニングって? 「新学力観」の騒ぎと二重写し 教育評論家・石井昌浩

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【解答乱麻】
アクティブ・ラーニングって? 「新学力観」の騒ぎと二重写し 教育評論家・石井昌浩

 時代の流れに置き去りにされないために教師が必死に学んだ「新学力観」だったが、3、4年たった頃には色あせてしまい話題に上ることもなかった。

 いま話題のアクティブ・ラーニングも、20年前の「新学力観」の「二の舞い」に終わるような気がしてならない。なぜなら美しい宣伝文句なのだが、教育現場の抱えている日常的な困難を引き受けようとする真摯(しんし)な目配りが足りないと思うからだ。

 いま家庭と学校には重い課題が山積している。幼児虐待、家庭崩壊、学級崩壊、校内暴力、いじめ、いじめ自殺、不登校、高校中退など、教育を支える基盤が崩れかけている。教育施策を打ち出すためには、今までの改革の成果の有無を検証することが肝心なのに、きちんとした検証はされず、結果はいつも曖昧のままに放置されてきた。

 たしかに、これまで何度も国を挙げて教育改革に取り組んできたが、思うような成果が上がっていない。どうしてなのか。

 その理由は簡単だ。つまり、教育の成果が分かるまでには、どんなに早くても20年から30年かかる。結局、成果が検証されることなく次の時代の「改革」に課題が先送りされてきたのだ。そのうえ、改革を論じる場は例外なく、家庭や学校が置かれた現実と遠く離れたレベルの大所高所の教育論を述べ合う優雅なサロンだったからだ。

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