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【健康カフェ(54)】足のむくみ、降圧剤の副作用が原因のことも 

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【健康カフェ(54)】
足のむくみ、降圧剤の副作用が原因のことも 

 70代の女性が両足のむくみを訴えて受診されました。半年ほど前からといい、「一向に良くならないのは、何か重大な病気が隠れているのでしょうか」と心配していました。女性は高血圧の治療を受けていますが、むくみ以外の症状はないようです。

 むくみは、血液中の水分が血管やリンパ管の外にしみ出して、手足や顔などの皮膚の下にたまった状態です。本来は血管の中と組織の細胞の内外で取れていた水分のバランスが崩れることで起こります。その要因として、血液の流れが悪くなることや血管の中に十分な水分を保てなくなることなどがあげられます。

 むくみの原因はいろいろで、心不全や腎不全、静脈の閉塞(へいそく)、甲状腺の病気など何らかの病気が関係する他、低栄養でなることもあります。

 また、高齢になると、朝は大丈夫でも、一日中座って過ごした夕方に足がむくむことがしばしば見られます。

 冒頭の患者さんを検査したところ、心不全などの病気の兆候はありませんでした。

 高血圧治療について尋ねると、むくみが出る少し前に血圧の薬を「カルシウム拮抗(きっこう)薬」と呼ばれるタイプに変更していました。動脈を広げることで血圧を下げる薬で、降圧効果が高い一方、副作用としてむくみが出ることが知られています。薬の量にもよりますが、飲んだ人の1~2割にむくみが出るとされ、中にはそのために薬が続けられない人もいます。

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