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【アート 美】「台中国家歌劇院」 うねる空間 音の洞窟で音と光心地よく 「開く建築」で芸術の首都に

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【アート 美】
「台中国家歌劇院」 うねる空間 音の洞窟で音と光心地よく 「開く建築」で芸術の首都に

波打つ大劇場の内部。音響効果も高いという cNational Taichung Theater 波打つ大劇場の内部。音響効果も高いという cNational Taichung Theater

 “開く建築”に、台中国家歌劇院芸術監督のビクトリア・ワンさんも「私たちの劇場が目指す理念『ボーダーレス』と見事に合致する」と賛同する。台湾文化を核としつつ、東洋と西洋、古典と前衛…など「ジャンルや枠を超えて、良質な作品を生み出したい。台中を“芸術の首都”にしたい」と意気込む。

 「ここには新しいもの、未知のものへの期待感がある」(伊東さん)。何だかうらやましい。(黒沢綾子)

                   

 演目も斬新

 大劇場のこけら落とし上演は、ワーグナーのオペラ「ニーベルングの指輪」より序夜「ラインの黄金」。台湾出身の世界的指揮者、呂紹嘉さんのタクトで、台湾国家交響楽団とスペインの前衛パフォーマンス集団「ラ・フラ・デルス・バウス」が競演した。ライン川に住む乙女たちが舞台上につるされた「水槽」に潜るなど、古典を斬新な演出や解釈で見せる作品は、革新的な歌劇院のオープニングにぴったりだった。

 中劇場の幕開けは、日本人ピアニストの向井山朋子さんが演奏・プロデュースするパフォーマンスアートの舞台「ラ・モード」。国際色豊かなダンサー陣といい、舞台上に観客を交ぜたりと、まさにボーダーレスな作品。ちなみに舞台美術は伊東さんが担当した。

                   

【プロフィル】伊東豊雄

 いとう・とよお 2010年に高松宮殿下記念世界文化賞、13年にプリツカー賞など受賞多数。主な作品に「せんだいメディアテーク」「みんなの森 ぎふメディアコスモス」など。「台中国家歌劇院」以外にも台湾で「台湾大学社会科学部棟」「松山 台北文創ビル」「高雄国家体育場」などの建築を手掛けている。

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