産経ニュース

【アート 美】「台中国家歌劇院」 うねる空間 音の洞窟で音と光心地よく 「開く建築」で芸術の首都に

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【アート 美】
「台中国家歌劇院」 うねる空間 音の洞窟で音と光心地よく 「開く建築」で芸術の首都に

波打つ大劇場の内部。音響効果も高いという cNational Taichung Theater 波打つ大劇場の内部。音響効果も高いという cNational Taichung Theater

 「最初に日本のゼネコンに打診したが、見向きもされなかった」と伊東さんは振り返る。斬新な構造ゆえの難工事。なかなか施工業者が見つからず、最終的に手を挙げた地元業者と、着工から6年余りかけて完成させた。総工費は市と台湾文化部が負担し、およそ43億台湾ドル(約141億円)。計画を推進した市長が途中で落選するなど、紆余(うよ)曲折もあった。

 「百パーセント満足とはいかないが、完成したのは奇跡的。台湾だからできた。彼らはまだ建築に未来を託そうとしてくれる」

 有機的にうねる空間に寝そべったり、壁を駆け上がろうとしたりする子供たち。「日本だと汚いとか危ないとか、すぐ制止されるよね。でも子供って本能的だし動物的」とほほえむ。懐かしさや安心感など本能に訴える建築はきっと、人を呼び寄せるだろう。「大げさにいえば、胎内にいるような空間感覚を感じてくれているのかも。僕はいつも、建築を外ではなく内側から考えようと意識している」と伊東さんは説明する。

 「20世紀の建築は自然といかに切り離し、人工的環境をつくるかに重きを置いてきた。でも、自然に対して閉じてしまった建築を開きたい。コンピューターのテクノロジーを使って開くこともできる」

続きを読む

このニュースの写真

  • 「台中国家歌劇院」 うねる空間 音の洞窟で音と光心地よく 「開く建築」で芸術の首都に
  • 「台中国家歌劇院」 うねる空間 音の洞窟で音と光心地よく 「開く建築」で芸術の首都に
  • 「台中国家歌劇院」 うねる空間 音の洞窟で音と光心地よく 「開く建築」で芸術の首都に
  • 「台中国家歌劇院」 うねる空間 音の洞窟で音と光心地よく 「開く建築」で芸術の首都に
  • 「台中国家歌劇院」 うねる空間 音の洞窟で音と光心地よく 「開く建築」で芸術の首都に

「ライフ」のランキング