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【アート 美】「台中国家歌劇院」 うねる空間 音の洞窟で音と光心地よく 「開く建築」で芸術の首都に

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【アート 美】
「台中国家歌劇院」 うねる空間 音の洞窟で音と光心地よく 「開く建築」で芸術の首都に

波打つ大劇場の内部。音響効果も高いという cNational Taichung Theater 波打つ大劇場の内部。音響効果も高いという cNational Taichung Theater

 台湾中部の台中市に9月末、世界的建築家、伊東豊雄さん(75)設計の「台中国家歌劇院」が開業した。

 いかに革新的な建築であるかは、外観を眺めるより中に入るとよくわかる。地上6階、地下2階。あらゆる床と壁、天井が箱状に直線で交わるのではなく、滑らかな曲面でつながる構造なのだ。まるで洞窟のような空間に、光と音が心地良く伝わる。既に地元では「サウンド・ケーブ(音の洞窟)」と親しまれているという。

 オペラやミュージカルを行う大劇場(約2000席)に、演劇やパフォーマンスに適した中劇場(800席)。地下の小劇場(200席)は、ステージ奥の扉を開くと野外劇場と連結も可能。開幕イベントに招かれたベルギーのリエージュ国際芸術祭監督、ジャンルイ・コリネさんは「演者と観客を隔てる区切りや段差をフレキシブルに取り払えるなど、親密さを生み出す劇場設計になっている」と評価する。レストランやカフェ、ショップ、ギャラリー、屋上庭園なども備え、市民の憩いの場となりそうだ。

 「10年ほど前はこの辺り、何もなかったんですよ」。伊東さんは屋上庭園から周囲の高層住宅群を見上げてこう言う。台中は約280万人が暮らす台湾第3の都市だが、歌劇院は新興開発地区にある。コンペに勝利したのは2005年。実に11年越しで実現した大プロジェクトだった。

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