産経ニュース

【編集者のおすすめ】「大東亜戦争の英雄」か「大法螺吹きのペテン師」か? 元大本営参謀・辻政信の伝説ベストセラーが復活 『潜行三千里 新書版』

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【編集者のおすすめ】
「大東亜戦争の英雄」か「大法螺吹きのペテン師」か? 元大本営参謀・辻政信の伝説ベストセラーが復活 『潜行三千里 新書版』

【編集者のおすすめ】『潜行三千里 新書版』辻政信著 【編集者のおすすめ】『潜行三千里 新書版』辻政信著

 本書は名のみ高くして、これまで入手が困難となっていた『潜行三千里』の新書版である。著者はノモンハン、シンガポール、ガダルカナル戦などを指導した元大本営参謀の辻政信。同書は、戦犯指定解除後、再び世に姿を現して世間をアッと言わせた辻が昭和25年に発表したもので、たちまち100万部を突破した超ベストセラーである。

 昭和20年8月、バンコクで終戦を迎えた著者は、連合軍の戦犯追及の手を恐れ僧侶、華僑、医者に化けて日本降伏に沸くアジアに潜伏し、3年後に大学教授に成りすましひそかに帰国する。

 本書は昭和20年5月、ビルマからタイに転属になるところから始まり、ラオス、ベトナムを経て中国に潜入、昭和23年5月、上海から佐世保に上陸するまでの逃亡記録をまとめたものになっている。

 偽医者や偽僧侶に変装しての逃避行は、突然の監禁やゲリラによる拉致などハラハラドキドキの連続だが、ユーモアたっぷりのエピソードも随所にちりばめられ、冒険記としても実に面白い。

続きを読む

「ライフ」のランキング