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【健康カフェ(52)】歯が痛い? 「三叉神経痛」の可能性も

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【健康カフェ(52)】
歯が痛い? 「三叉神経痛」の可能性も

 先日、受診された40代女性の問診票に「歯が痛む」とありました。1カ月前から右の奥歯のあたりが痛み、歯科では歯肉炎と診断され、抗生剤と鎮痛剤を処方されたものの痛みが消えず、困って内科を受診したそうです。

 診察してみると、歯肉や顎のあたりに腫れているところはなく、炎症もなさそうです。「食べ物をかんだときなどにビリビリとした痛みが出て、食事が満足にとれないんです」との説明に「三叉(さんさ)神経痛」を疑いました。

 三叉神経痛は、顔に痛みの出る病気です。額や頬、顎など顔の感覚を脳に伝える神経が三叉神経ですが、この神経が圧迫されるなどして、顔に激しい痛みやしびれが出るのです。

 かつては原因不明の病気とされていましたが、脳に原因があって起こることが近年、分かってきました。

 1万人に1人程度に起き、50歳前後で発症し、やや女性に多い病気です。洗顔や化粧、物をかむなど顔の部位に何らかの刺激を受けることがきっかけとなり、非常に強い痛みが出ます。痛みはほとんどが顔の片側だけに起き、一瞬の走るような痛みを数秒感じますが、長くてもせいぜい2分程度。原因は、大半が血管による三叉神経の圧迫です。中年以降で発症が増えるのは、動脈硬化が進み血管が神経を圧迫することが多くなるためと考えられています。

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