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【手帖】平山秀幸監督が映画屋人生を語り尽くす

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【手帖】
平山秀幸監督が映画屋人生を語り尽くす

撮影中の平山秀幸監督 撮影中の平山秀幸監督

 「愛を乞うひと」「レディ・ジョーカー」など、多様なジャンルで娯楽作品を提供し続ける映画の職人、平山秀幸監督が、40年の映画屋人生を語り尽くした。今月上旬に刊行される「呑(の)むか撮るか 平山秀幸映画屋(カツドウヤ)街道」(ワイズ出版・2900円+税)は、ヨコハマ映画祭実行委員会元代表の鈴村たけし氏が、40時間以上にわたって実施したインタビューを中心に編集されたもので、平山監督の巧みな映画術の全てが詰まった一冊になっている。

 昭和25年生まれの平山監督は、51年に長谷川和彦監督の「青春の殺人者」で製作進行スタッフを務めたのを皮切りに、加藤泰、寺山修司、伊丹十三らの監督作品に参加。平成2年、「マリアの胃袋」で監督デビューしたときは39歳と遅咲きだったが、その後、「ザ・中学教師」「学校の怪談」「必死剣鳥刺し」など、サスペンス、ホラー、時代劇に特撮大作と、あらゆるジャンルを手がけている。

 今回の出版は、熱狂的な平山監督のファンという鈴村氏の熱意にほだされて、「恥ずかしい」と言いながらもインタビューに応じて実現。「よく本に取り上げられるのは突出した作家性のある監督が多いが、平山監督は昔ながらの職人監督で、映画の面白さを追求しながらも、押し殺した作家性がにじみ出ている。最近の大衆映画は薄っぺらい作品が多い中、最後とも言える映画職人の本を出すことは意義があると思う」と、ワイズ出版の岡田博社長は強調する。

 この刊行を記念して、8日から東京・池袋の新文芸坐で平山作品を連続上映する企画も開催。期間中は、原田美枝子、竹野内豊、松重豊、小泉今日子ら出演者の登壇も連日、予定されており、本と合わせて平山監督の魅力を再確認できそうだ。(藤井克郎)

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