産経ニュース

【児童書】『いいわけサウルス』おおなり修司文、丸山誠司絵 君の隣にいる新種の恐竜

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【児童書】
『いいわけサウルス』おおなり修司文、丸山誠司絵 君の隣にいる新種の恐竜

『いいわけザウルス』 『いいわけザウルス』

 してはいけないと分かっていても、ついついしてしまうのが言い訳。主人公のたかしくんは、何かと言い訳の多い小学生だ。

 学校に遅刻したのは犬のクロが靴を隠したためで、宿題を持ってこないのは猫のシロが爪でぐちゃぐちゃにしたせい。筆箱を忘れたのはお父さんが酔っ払って踏んづけて壊したからで、リコーダーも「おばあちゃんがきょう、えんそうかいでつかってる」ので忘れてきた。すぐ嘘と分かるような言い訳ばかりしているたかしくんだが、なぜか憎めない。

 ところが、言い訳を重ねているうちに、たかしくんの体に異変が発生。新種の恐竜「いいわけサウルス」が誕生してしまう。

 絵本作家、おおなり修司さんのユーモラスな語り口と、丸山誠司さんの躍動感あふれるイラストで、ほほえましい言い訳を楽しみながら、正直に謝ることの大切さに気づかされる。

 大事な会議に遅刻したり締め切りを守れなかったりすると、つい言い訳が口をついてくる大人にもお薦めの一冊だ。(絵本館・1300円+税)(安田奈緒美)

「ライフ」のランキング