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【映画深層】あの築地市場の全貌を600時間撮影し2時間のドキュメンタリーに…『築地ワンダーランド』遠藤尚太郎監督が狙ったのは?

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【映画深層】
あの築地市場の全貌を600時間撮影し2時間のドキュメンタリーに…『築地ワンダーランド』遠藤尚太郎監督が狙ったのは?

ドキュメンタリー映画「TSUKIJI WONDERLAND (築地ワンダーランド)」の1場面 (C) 2016 松竹 ドキュメンタリー映画「TSUKIJI WONDERLAND (築地ワンダーランド)」の1場面 (C) 2016 松竹

劇場映画は世界に発信

 こうして1年4カ月をかけて撮影し、さらに編集作業に10カ月を費やした。その間はほとんど記憶がないほどつきっきりだったが、最終的に2時間弱の作品に仕上げたときも、大仕事をやり遂げた達成感はそれほどなかったと打ち明ける。「この映画で描いている100の事実があれば、そうじゃない部分も100あると思う。ただ僕のチョイスした100というのは、築地の開場から80年間変わらないで培ってきたことであり、日本の文化がどんどん変化している中で、未来に残したいこと、伝えたいことを中心に描いたと思っています」

 こう話す遠藤監督は、明治大学の学生時代、映画製作研究部に所属していた。自主映画の祭典であるPFF(ぴあフィルムフェスティバル)で入選したこともあるが、卒業後はフリーとして、CM制作会社や映像制作会社でアシスタントを務める。やがて現場で知り合ったプロデューサーのつてなどからテレビCMや映画のメイキングなどの仕事を手がけるようになり、今回の初の劇場映画につながった。

 別に映画を作るためだけに映像ディレクターの仕事をしているわけではないと言うが、映画館で上映されるのは重要なことだという点は認める。「この作品もウェブコンテンツとして、例えば30回連載という出し方もあると思う。でも劇場でかかるというのは、全世界に映画として発信できる強みがある。映画だからこそ残っていくもの、表現できるもの、というのはあると思っています」

 公開を目前に控え、「10人が見たら、10人が違う印象を持つような映画だと思うので、どんな反応があるかわくわくしますね」と話す遠藤監督。達成感が得られるのは、そのときかもしれない。

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