産経ニュース

【風を読む】教育で試される「歴史を見る目」 近現代史をおもしろく 論説副委員長・沢辺隆雄

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【風を読む】
教育で試される「歴史を見る目」 近現代史をおもしろく 論説副委員長・沢辺隆雄

 だから論調が保守的というわけではないが、社内には九州出身者が意外に多い。論説委員室では一時、鹿児島出身者が顔をそろえ最大勢力を誇った。ときにNHKの番組内容に厳しい目を向けることはあっても、明治維新150年にあたる再来年の大河ドラマ「西郷(せご)どん」をひそかに楽しみにしている。

 鹿児島出身の一人、皿木喜久客員論説委員の近著『明治という奇跡』で紹介されるように、明治は日本の国づくりに尽くした先人に学ぶべきことが多い時代だが、学校の先生たちはそうした近現代史を教えるのが“苦手”といわれてきた。

 3学期の終盤でも明治維新までたどりつけるかどうか。教えるにしても日本をことさら悪く描く自虐史観が拭えない。

 東京五輪・パラリンピックが行われる2020(平成32)年以降の実施を目指し改定作業が進められている次期学習指導要領では、そんな学校の授業が変わるか注目されている。

 とくに大きく変わりそうなのが高校だ。地理歴史と公民科で「歴史総合」「地理総合」「公共」の新必修科目が登場する。

 「歴史総合」は簡単にいうと、日本史と世界史を統合し、近現代を中心に学ぶイメージだ。「地理総合」と併せ、私たちは今どんな時代に生きているのか、どんな地域や環境の中で暮らしているのか、「時間」と「空間」の理解を深め、生徒たちに考えさせるねらいだという。「公共」は社会の仕組みについて人ごとではなく、生徒自身に関わることとして学ぶ。

続きを読む

「ライフ」のランキング