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【健康カフェ(50)】腎臓病 定期的な尿検査でチェックを

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【健康カフェ(50)】
腎臓病 定期的な尿検査でチェックを

 高血圧で通院している60代の女性患者さんに年に数回、尿検査と血液検査を受けてもらっています。あるとき、尿検査で潜血とタンパクが出た上、血液検査で腎臓の機能を示す血清クレアチニン値が上昇し、データから腎臓病が疑われました。患者さんは「潜血というと尿に血が混じっているの? 尿は赤くないし、体調も特に変わらないのですが…」と戸惑っていました。

 専門の病院で、体外から針を刺して腎臓の組織を採取する腎生検を行ったところ、「IgA腎症」という腎臓病であることが分かりました。IgA腎症は、腎臓の糸球体に免疫グロブリンのIgAというタンパクが沈着する病気で、適切な治療をしないと腎臓の機能が低下し、5~20年で人工透析が必要となります。初期には症状がないことがほとんどで、健康診断などの尿検査でみつかることが多い病気です。この患者さんは幸い、初期だったため、治療を受けることで腎機能の悪化を食い止めることができました。高血圧も十分に管理できており、以前と変わらず元気に過ごしています。

 腎臓は、血液から老廃物など余分なものと水分を抜き取り、尿として体外に捨てる役目を果たしています。腎臓の機能が低下すると、尿が出なくなり、体中に老廃物などがたまってしまいます。透析は、低下した腎機能の代わりの役割を果たすもので、日本の透析患者は約30万人に上ります。

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