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【サンマがなぜ高値に?】中国&台湾の乱獲に台風が追い打ち 水産庁は中国に違法操業の根絶を求めるが…

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【サンマがなぜ高値に?】
中国&台湾の乱獲に台風が追い打ち 水産庁は中国に違法操業の根絶を求めるが…

中国、台湾、韓国などの漁獲急増で日本の漁獲量が減少傾向のサンマ=9日、東京都品川区(荻窪佳撮影) 中国、台湾、韓国などの漁獲急増で日本の漁獲量が減少傾向のサンマ=9日、東京都品川区(荻窪佳撮影)

 東京都中央卸売市場の北海道産生サンマの卸売価格最高値(9日~15日)は1キロ当たり3240円。高値とされた昨年同時期よりは安いが、5年前と比べると1・7倍、10年前と比べると実に2・1倍にも跳ね上がっている。

大型漁船で根こそぎ持ち帰り…

 水産研究・教育機構によると、日本のサンマ漁獲量は平成20年の約34万トンをピークに減少傾向を見せており、27年は約11万トンにまで落ち込んだ。一方で台湾の漁獲の伸びは大きく、25年に約18万トンとなって以降は日本を上回り漁獲量世界一に躍進。3年連続で世界一となっている。24年には中国も参入し、26年には約8万トンの漁獲量となっている。

 台湾などの漁船は日本の北海道東沖から三陸沖のEEZ(排他的経済水域)のすぐ外側の公海で操業。1千トン超級の大型漁船で長期間漁場に留まって大量に漁獲し、冷凍設備を備えた運搬船が持ち帰る。EEZ内で数十トンの船が操業する日本のやり方とは桁違いだ。

 水産庁の担当者は、「台湾などでは日本ほど生サンマにこだわらない。冷凍ものを大量に市場でさばくので価格も安いのだろう」とみる。

 水産庁は昨夏、これまで国際的なルールがなかったサンマなどの資源管理を議論しようと「北太平洋漁業委員会(NPFC)」を設立。中国、韓国、台湾など7カ国が参加し、委員会への漁船の登録や、29年に漁獲量の上限を決めるまで漁船を急激に増やさないことなどを取り決めた。

 だが、会合以降も日本に近い公海で左舷と右舷で異なる船名を表記する中国船など「国内にも登録されていないような違法船が平然と操業している」(水産庁)ことが確認され、今年8月の会合では、中国に違法船を根絶するよう求めている。

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