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【築地移転延期】
厳しい表情で小池百合子都知事「改めて粛正する」と宣言 「間違った情報、信頼回復と逆行」「豊洲スタートしていたら問題になっていた」
「豊洲市場のスタートを決めていたら、後から課題が出て、大変に問題になっていた」。東京都の小池百合子知事は10日夕に開いた緊急の記者会見で厳しい表情をみせた。
横のスクリーンには、4・5メートルの盛り土の上に建物が建っている都が作成したイラストが写し出されていた。小池氏は棒で4・5メートル部分を指し示しながら、「ここが抜け、空間になっている」。
都によると、平成20年7月、専門家会議が汚染対策を提言。その中では汚染対策として、敷地内の表土約2メートルを削って汚染を除去した上で、きれいな土を搬入し、4・5メートル分の盛り土を行うことが盛り込まれていた。だが都はその後に建物設計を実施した際、独自の判断で盛り土を行わないことを決めていた。
都は、建物床のコンクリートの厚さが35~45センチあり、土壌汚染対策に関する法律の基準は満たしているとしているが、豊洲市場の環境問題が物議を醸す中で議会の質問や報道機関の取材に対して変更を説明することはなかった。