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四半世紀の独裁者が退場 ウズベクでカリモフ大統領の葬儀 鍵握る「氏族」、イスラム過激派台頭の懸念も

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四半世紀の独裁者が退場 ウズベクでカリモフ大統領の葬儀 鍵握る「氏族」、イスラム過激派台頭の懸念も

3日、ウズベキスタンの首都タシケントで、故カリモフ大統領の葬列に哀悼の意を捧げる人々(ロイター) 3日、ウズベキスタンの首都タシケントで、故カリモフ大統領の葬列に哀悼の意を捧げる人々(ロイター)

 カリモフ氏の後継候補としては、ミルジヨエフ氏のほか、アジモフ第1副首相兼財務相やイノヤトフ国家安全局長の名も挙がっている。ロシアの専門家の間では、「ウズベク支配層自身が混乱を望んでおらず、後継者に関する妥協は早期に見いだされるだろう」との観測が強い。

 ただ、中長期的な情勢には不透明感が漂う。カリモフ氏のクランを意識した統治は「為政のサマルカンド閥、金勘定のタシケント閥、祈祷の(東部)フェルガナ閥」と形容されてきた。このうち相対的な“負け組”とみなされてきたのがフェルガナ閥で、人口密集地のフェルガナ盆地は「ウズベキスタン・イスラム運動」(IMU)など過激派の巣窟とされる。

 豊富な地下資源にもかかわらず、ウズベクの1人当たり国内総生産(GDP)は約2000ドル(約21万円)と一般の生活水準は低い。政治的な派閥対立に経済・社会問題、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)分子の浸透といった要因が重なり、ウズベクを震源に地域情勢が流動化することへの懸念は強い。

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