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【編集者のおすすめ】自分とは何か、人生とは何か 『励み場』青山文平著

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【編集者のおすすめ】
自分とは何か、人生とは何か 『励み場』青山文平著

『励み場』青山文平著 『励み場』青山文平著

 江戸の女性を魅力的に描いた『つまをめとらば』で、本年度上半期の直木賞を受賞された青山文平さんによる、受賞後第一長篇です。

 私は2011年に出版された、著者の第18回松本清張賞受賞作『白樫の樹の下で』を読んだ衝撃をいまだに忘れることができません。

 そして、ぜひ、お仕事をお願いしたいと、すぐに社長の角川春樹と青山さんにお会いさせていただきました。

 それから、5年近く。書き下ろしで本作をご執筆いただくことができましたのは、望外の喜びです。

 信郎は、18歳で幕府代官所で書き役の席を得るや、みるみる頭角を現し、わずか7年で元締手代となった。その後、江戸に出て勘定所の普請役となり、実績を積み上げて、真の武家を目指すのだが--。

 一方、豪農の出戻り娘で、信郎に見初められた妻・智恵は、下谷稲荷裏での夫とふたりのつつましいけれど幸せな暮らしを大切に思いながらも、武家になりたい夫の役に立つにはどうすればよいか--と悩んでいた。

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