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【フード 食・トレンド】スキレット うま味引き出し、おしゃれに

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【フード 食・トレンド】
スキレット うま味引き出し、おしゃれに

そのままテーブルに出してもおしゃれなスキレット料理。クラフトビールとの相性も抜群=東京都渋谷区の「アイビアー・ルサンパーム 渋谷ヒカリエ」(寺河内美奈撮影) そのままテーブルに出してもおしゃれなスキレット料理。クラフトビールとの相性も抜群=東京都渋谷区の「アイビアー・ルサンパーム 渋谷ヒカリエ」(寺河内美奈撮影)

 厚みと重みのある鋳鉄製のフライパン「スキレット」が注目を集めている。キャンプなどで使われるアウトドア調理器具として知られるが、そのまま食卓に出しても絵になると、家庭や飲食店に浸透してきた。シンプルな料理をおしゃれにおいしく。昔ながらのフライパンは、そんな現代のニーズに合っているようだ。(戸谷真美)

                  

 アツアツの小さなフライパンから、香ばしい香りと「ジューッ」とおいしそうな音が立ち上る。ハーブを効かせた鶏肉に、レモンとプルーンを合わせて焼いた「チキンのモロッコレモン」。シンプルだが、肉のうまみが凝縮されてビールが進む。

 東京都内に2店舗を構えるビアカフェ「アイビアー・ルサンパーム」では、6月から夏季メニューとしてスキレットを使った5種類の料理を提供。「夏なのでアウトドア感覚でビールを楽しんでもらえるメニューを、と思い、スキレットを活用することにしました」。メニュー開発に関わった中谷智さんはそう話す。

 同店では「チキンのモロッコレモン」の他、卵白を泡立てたメレンゲを使い、ふわふわの食感が楽しめる「蟹のスフレオムレツ」も人気。中谷さんは「熱いものは熱く出せて冷めにくい。おしゃべりに花が咲いても大丈夫です」。

SNSで拡散

 元々はキャンプ場などのアウトドア調理で使われてきたスキレット。武骨なデザインと、そのまま食卓に出せる手軽さなどが受け、昨年頃から普段使いの調理器具としても注目されるようになった。専用のレシピ本が10冊以上出版されたほか、約1万6千の料理ブログを集めたサイト「レシピブログ」では、検索ワードを基に集計された「2016年上半期トレンド料理ワード大賞」で1位に。同サイトの久永千恵編集長は「古くから料理好きの方には愛用されていましたが、昨年、家具チェーン大手『ニトリ』が販売したことで、爆発的に人気が出た」と分析。「そのまま食卓に出してもおしゃれなので、写真に撮ってSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に投稿され、拡散しました」

 「ニトスキ」と呼ばれる同社のスキレットの他、アウトドア調理器具の米老舗ブランド「LODGE(ロッジ)」のものなどが人気。輸入代理店「A&F」によると一時、米国での生産が追いつかなくなったほどだ。「昨年からそれまでの2~3倍のペースで売れている。オーブンに入れられる6・5インチ(内径15・5センチ)のものが特に好調」(広報担当者)という。

身近な料理が変身

 ロッジのスキレットは、厚さが5ミリ。6・5インチのもので重さが約900グラムある。さびやすいため、使用後は油を塗っておくといった手入れも必要だ。だが、同じ素材でできた蓋を使うと、食材に圧力がかかり、短時間でうまみを逃さず、ふっくらと仕上がる。ハンバーグや目玉焼きといった身近な料理も見違える味になる。

 「蓄熱性が高く、食材に火がむらなくいきわたるため、素材のおいしさを最大限に引き出してくれるのが特徴。毎日のおかずからスイーツまで幅広く楽しめます」と久永編集長。米国では一家に一つはあるというフライパンは、日本の台所にも定着してきたといえそうだ。

                  

 ■iBeer LE SUN PALM(アイビアー・ルサンパーム)

 渋谷ヒカリエ 東京都渋谷区渋谷2の21の1 渋谷ヒカリエ7階。(電)03・6419・7496、午前11時~午後11時半(日曜は午後11時まで)、スキレットメニュー5種980~1180円。クラフトビール各種630円~。

                  

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