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【天皇陛下「お気持ち」】被災地に広がる感謝、理解の声

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【天皇陛下「お気持ち」】
被災地に広がる感謝、理解の声

 東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の発生直後から、天皇陛下はたびたび被災地を訪問されてきた。陛下に勇気づけられてきた被災地の人々からは、陛下への感謝の言葉や「生前退位」のご意向に理解を示す声が上がっている。

 漁師だった夫の由一さん=当時(82)=を津波で亡くし、宮城県女川町の災害公営住宅に住む阿部啓子さん(82)は今年3月、陛下が同町を訪問した際、「同じ昭和8年12月生まれです」と伝えると、「そうですか」とにこりと笑顔を見せられたことが忘れられない。

 阿部さんは「このお年でご公務をこなすのは大変と思う。陛下のご意向に沿った形に進めばうれしい」とした上で、「復興が進む女川を陛下に見ていただき、前向きになれた。陛下のお務めが続くことで勇気づけられる国民はたくさんいるはずだ」と話した。

 3月に陛下が福島県を訪問された際に懇談した葛尾村の日用雑貨店店主、佐藤英人さん(75)は「国や国民のことをこんなにも深く考えていらっしゃったのかと感じ、天皇である以上はその責任を果たすという強い思いに驚いた。少しゆっくりと過ごしていただければ」と気遣った。

 また、宮城県気仙沼市の仮設商店街「南町紫市場」の坂本正人さん(59)は「平成の時代に起きた震災の復興は、平成の天皇である陛下にこそ見届け続けていただきたいと思っていたが、陛下が相当の覚悟で考えを述べられたことが伝わり、生前退位もやむを得ないと考え直した」と話した。

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