産経ニュース

北方領土・択捉島墓参 故郷への思い 今も深く

ライフ ライフ

記事詳細

更新


北方領土・択捉島墓参 故郷への思い 今も深く

北方領土・択捉島の蘂取海岸に上陸、祭壇に焼香する元島民ら=7日(杉浦美香撮影) 北方領土・択捉島の蘂取海岸に上陸、祭壇に焼香する元島民ら=7日(杉浦美香撮影)

 北海道主催の北方領土墓参の本年度第2陣となる択捉島訪問団(41人)が8日午前、チャーター船えとぴりか(1124トン)で根室港へ戻った。5日に出港、波が高かったため予定を変更して蘂取(シベトロ)墓地近くの海岸で、蘂取とシヤスリの両墓地の合同慰霊式を行った。

 訪問団は天気に恵まれず6日は洋上で待機、7日朝にやっと上陸できた。シヤスリについては墓地を船上から見ながら黙祷、読経をあげた。

 訪問団最年長で団長を務める山本昭平さん(88)=埼玉県行田市=は同海岸には昭和22年に旧ソ連に強制退去させられて以来の訪問となった。「墓地には行けなかったが、船に乗せられたこの海岸を訪れることができて胸がいっぱいです。7頭の飼い犬が海に飛び込み、船を追いかけるのを住民が泣きながら帰れーと叫んでいたことがよみがえる」と当時を振り返った。

 長女、次男、夫と参加した鈴木宣子さん(76)=大阪府和泉市=は「感無量です。そんな気持ちを次の世代に伝えたい。一緒に自由に来られるようになればいいのですが…」と北方領土問題解決への期待をにじませた。(同行記者団)

このニュースの写真

  • 北方領土・択捉島墓参 故郷への思い 今も深く
  • 北方領土・択捉島墓参 故郷への思い 今も深く
  • 北方領土・択捉島墓参 故郷への思い 今も深く

「ライフ」のランキング