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【ペットの健康講座(17)】「毛」は健康のバロメーター

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【ペットの健康講座(17)】
「毛」は健康のバロメーター

 愛らしい表情で人気のシバイヌ。その起源は縄文時代にまでさかのぼり、鳥やウサギなどの小動物を捕えるための猟犬として暮らしていました。昭和11年には、国の天然記念物に指定されています。

 日本原産の日本犬であるシバイヌは、乾燥した冬と、高温多湿の夏との変化が激しい日本の環境に適応するため、初夏に換毛期を迎えます。換毛期を境に、ふさふさとした冬毛がごっそりと抜け、短い夏毛だけに切り替わるのです。

 一方、シバイヌは「犬アトピー性皮膚炎」が起こりやすい犬種でもあります。犬アトピー性皮膚炎の原因の一つと考えられているのが、皮膚のバリア機能の低下。栄養素が不足するとバリア機能が低下しますが、これは毛の状態とも密接に関係しています。

 シバイヌの毛には「赤毛」(赤みがかった茶)「黒毛」「ごま毛」(白黒混在)などがありますが、毛の色素を作る働きがあるタンパク質とミネラルが不足している場合は、毛の色が薄くなります。また、毛がパサパサしている場合は、脂肪が不足している可能性があります。

 日本犬にはタンパク質や脂肪を控えた“粗食”が適しているというイメージを抱く方もいらっしゃいますが、タンパク質などは十分にとらせてください。毛の状態は健康のバロメーターともいえます。気になる場合は、食事を見直してみるといいかもしれません。皮膚のバリア機能を健康に保つためにも、食事が重要なのです。(ロイヤルカナン ジャポン 獣医師 原田洋志)

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