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【自作再訪】細江英公さん「薔薇刑」 三島由紀夫をホースでぐるぐる巻きにして撮影 写真集に36歳の肉体とどめる

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【自作再訪】
細江英公さん「薔薇刑」 三島由紀夫をホースでぐるぐる巻きにして撮影 写真集に36歳の肉体とどめる

「薔薇刑#32」(昭和36年)。写真集にはさまざまな三島像が収められている 「薔薇刑#32」(昭和36年)。写真集にはさまざまな三島像が収められている

 興味があるものを写真の中にと考え、バラを持って伺った。

 日本を代表する写真家、細江英公さん(83)が、三島由紀夫(1925~70年)を被写体にした写真集『薔薇刑』(昭和38年)。著名作家の肉体をモデルに耽美的な世界を構築した作品は、日本のみならず欧米でも評判となり、写真家の名を一躍有名にした。以後、実験的な作品で写真表現の可能性を広げてきた細江さんに、20代で手掛けた記念碑的な作品について振り返ってもらった。(聞き手 渋沢和彦)

                   

 『薔薇刑』誕生のきっかけは、三島さんの評論集に使うための写真撮影だった。依頼してきた編集者によると、舞踏家の土方巽(たつみ)らを撮ったぼくの写真を三島さんが見ていて、前々から興味をもっていたというのです。

 36年9月、助手をしていた森山大道とともに東京都内の自宅に伺うと、上半身裸の三島さんが日光浴をしていた。ノーベル賞候補のスーパースターだった三島さんは初対面のぼくを見て服を着ようとした。そこで「ちょっと待ってください」と。そのまま撮りたいと思ったんです。

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