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【万象】「ウサギ跳び」が苦手な原始ウサギ 鹿児島・奄美

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【万象】
「ウサギ跳び」が苦手な原始ウサギ 鹿児島・奄美

アマミノクロウサギ(環境省奄美野生生物保護センター提供) アマミノクロウサギ(環境省奄美野生生物保護センター提供)

 鹿児島県の奄美群島にすむアマミノクロウサギは、約1000万年前に日本と地続きだった大陸から移動してきた。その後、海面上昇で生まれた群島に取り残された。変化に乏しく外敵も少ない環境が続いたため、仲間と意思疎通する甲高い鳴き声や、深い巣穴を掘れる頑丈な爪など、原始的なウサギの姿を色濃く残している。

 外敵に備える必要がなかったため耳や目は小さく、短い後脚で「ウサギ跳び」も苦手なことがあだとなり、1979年にハブ対策で放されたマングースから身を守れず格好の標的に。ネコに襲われる被害や交通事故も多く、生息数は最大5000匹程度に減り絶滅が心配されている。(壽)

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