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【アート 美】メアリー・カサット展 「母子像の画家」女性芸術家の先達

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【アート 美】
メアリー・カサット展 「母子像の画家」女性芸術家の先達

「眠たい子どもを沐浴させる母親」1880年 ロサンゼルス郡立美術館蔵 Digital Image(c)2015 Museum Associates/LACMA.Licensed by Art Resource,NY 「眠たい子どもを沐浴させる母親」1880年 ロサンゼルス郡立美術館蔵 Digital Image(c)2015 Museum Associates/LACMA.Licensed by Art Resource,NY

 19世紀後半のパリで活躍したアメリカ出身の印象派の画家、メアリー・カサットの回顧展が横浜美術館で開かれている。

 「母子像の画家」と呼ばれるカサットの作品は、親子の親密な表情で見る者の心をなごませてくれる。「眠たい子どもを沐浴(もくよく)させる母親」はその代表作。清潔感のある白い衣装に包まれた子供の柔らかそうなピンク色の肌。まどろみながら母親に身をゆだね心地よさそうな子供と、わが子を優しく見つめる母親のまなざし。沐浴という日常の一瞬に幸福感がにじみ出る。数多い母子像のなかでも初期のもので、1880年の第5回印象派展に出展した作品だ。

 米国の裕福な家庭に生まれたカサットは、画家を目指し21歳のときに父親の反対を押し切って芸術の本場のパリに渡った。当初は古典絵画を研究し、重厚な作品を制作していた。サロン(官展)に入選し、その作品を見たエドガー・ドガ(1834~1917年)は、彼女のアトリエを訪ね印象派展への出品を勧めた。

 その後、カサットは印象派の仲間たちの影響を受け、明るい色彩を特徴とした作風へと変化した。舟に乗った親子がカモを眺める楽しそうな様子を題材にした「夏の日」のように、明快な色彩で日常生活の一場面を切り取った。

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