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「大麻」脳にダメージ解明も認知症治療に応用期待

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「大麻」脳にダメージ解明も認知症治療に応用期待

 大麻に含まれる「カンナビノイド」という成分が脳の神経回路を壊すことを、大阪大の木村文隆准教授(神経科学)のチームがマウスの実験で突き止め、米科学誌電子版に30日までに発表した。チームは、大麻摂取が脳に障害を与えることを科学的に示したと説明している。

 木村准教授は「人間の脳内にはカンナビノイドに似た物質がもともとあり、カンナビノイドの働きを止めて神経回路の破壊を抑えることで、脳の損傷や認知症の治療に応用できる可能性もある」と話している。

 カンナビノイドは、気分が高揚するなどの精神作用を起こすことが知られている。チームが、マウスにカンナビノイドを約5日間投与したところ、投与しなかったマウスに比べて、神経細胞の突起「軸索」が縮んでしまう異常が起きた。軸索の末端にあり、他の神経細胞に情報を受け渡す「シナプス」という部位が、カンナビノイドによって除去されたため、軸索が縮んだと考えられるという。

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