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【科学】「脱臭絵画」や「脱臭カーテン」も登場? 青色顔料にアンモニア吸着効果 産総研

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【科学】
「脱臭絵画」や「脱臭カーテン」も登場? 青色顔料にアンモニア吸着効果 産総研

青色顔料のプルシアンブルー(産業技術総合研究所提供) 青色顔料のプルシアンブルー(産業技術総合研究所提供)

 絵画に広く使われる青色顔料のプルシアンブルーに優れたアンモニア吸着効果があることを、産業技術総合研究所などのチームが発見した。安価で高性能な脱臭剤などへの応用が期待される。米科学誌電子版に発表した。

 チームはプルシアンブルーの結晶が隙間の多い構造を持つことに着目。この隙間にアンモニア分子が取り込まれ吸着されるとみて試したところ、既存の吸着剤をやや上回る効果があった。結晶を構成する鉄の原子を銅やコバルトに置き換えると、効果は既存品の約2倍に向上。アンモニアが微量でも効果があり、吸着の速さも実用的という。

 アンモニアは糞尿(ふんにょう)から発生し悪臭を放つほか、微小粒子状物質「PM2・5」の原因として問題視されている。顔料を吸着剤として使えば、イオン交換樹脂などを使う既存品と比べコストを低減できそうだ。

 鉄の原子を銅に置き換えると茶色に、コバルトに置き換えるとピンク色に変わる。高橋顕(あきら)研究員(錯体化学)は「アンモニアの吸着機能がある絵画やカーテンなどの製品化につながる可能性がある」と話す。(草下健夫)

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