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宮城県内の養殖ホヤ、最大1万トン規模破棄へ 原発事故に伴う韓国の禁輸で生産過剰

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宮城県内の養殖ホヤ、最大1万トン規模破棄へ 原発事故に伴う韓国の禁輸で生産過剰

 宮城県漁業協同組合が、県内の養殖ホヤを最大1万トン規模で廃棄処分する方針を固めたことが分かった。最大の出荷先である韓国が、東京電力福島第1原発事故で宮城など8県の水産物の輸入を禁じ、生産過剰になったための措置。来週にも処分を始める。

 ホヤは「海のパイナップル」と呼ばれる珍味で、宮城県内の養殖業者は500を超す。東日本大震災で壊滅的被害を受けたが、徐々に生産を回復させた。韓国への輸出分は震災前、全体の約7割を占めていた。

 県漁協によると、県内の昨年の養殖ホヤの水揚げ量は約4100トンで全国トップ。韓国の禁輸に伴い、全て国内向けに出荷した。供給過多で水揚げできないホヤを含めた生産能力自体は1万トンを大きく上回ると推定され、国内消費量を差し引いた最大1万トン規模が生産過剰になっている。

 処分対象は最長4年の養殖期間を超えたホヤ。このまま生育が続くと腐乱し、海の生育環境を汚染するという。養殖施設の中で、新しい種苗を付けるスペースを確保する必要性もあり、処分を決めた。県内の業者が受け入れ、堆肥化する。漁協は処分に伴う補償を東電に請求する。

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