産経ニュース

【健康カフェ(38)】睡眠時無呼吸症候群 いびきや日中の眠気に注意

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【健康カフェ(38)】
睡眠時無呼吸症候群 いびきや日中の眠気に注意

 夜中に何度もトイレに起きるという糖尿病を患う70代の男性の奥さまから「夫のいびきがひどくて、しょっちゅう起こされてしまうんです。どうしたらいいでしょうか」と相談されました。男性自身はいびきの自覚はありません。ただ、いびきがひどい人はあまり眠れていないこともあり、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあるので、検査を受けてもらいました。

 睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。医学的には息が10秒以上止まることを無呼吸とし、睡眠中に1時間当たり5回以上あれば同症候群と診断されます。

 同症候群は、高血圧や糖尿病などを悪化させ、心不全や脳卒中などの心血管疾患を2~4倍増やすという調査もあります。また、日中の眠気や集中力の低下は生活の質を下げ、交通事故や作業場での事故にもつながります。しかし、本人に自覚がないこともあり、診断されていない人が相当数いると考えられています。

 同症候群かどうかを調べるための検査は自宅でできる簡便なものもありますが、きちんと診断するには1~2日入院して睡眠中の無呼吸の回数や血液中の酸素の状態、脳の睡眠の深さなどを測る必要があります。

 治療は、無呼吸の状態が比較的少ない場合、就寝時にマウスピースを使うだけで改善することがあります。多い場合は、鼻に装着したマスクから空気を送り込む「CPAP(シーパップ)療法」を行います。無呼吸を放置すると死亡のリスクが年々高くなりますが、CPAP療法によって、リスクの上昇をかなり抑えられることが分かっています。

続きを読む

「ライフ」のランキング