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【アート 美】「メディチ家の至宝」展 波乱に満ちた一族の歴史物語

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【アート 美】
「メディチ家の至宝」展 波乱に満ちた一族の歴史物語

ブロンズィーノ「マリア・ディ・コジモ1世・デ・メディチの肖像」1550~51年 フィレンツェ ウフィツィ美術館(彫刻絵画美術館)蔵 (c)A.Quattrone ブロンズィーノ「マリア・ディ・コジモ1世・デ・メディチの肖像」1550~51年 フィレンツェ ウフィツィ美術館(彫刻絵画美術館)蔵 (c)A.Quattrone

 ルネサンス文化発祥の地、フィレンツェで300年にわたって君臨し、ボッティチェリら多くの芸術家のパトロンとなったメディチ家。名門家に受け継がれたジュエリーや宮廷画家らによる肖像画の数々を集めた展覧会「メディチ家の至宝」展が、東京都港区の東京都庭園美術館で開かれている。

 華麗なジュエリーが並べられた華やかな会場に掛けられた肖像画の数々。中でも一段と輝きを放っているのが後期ルネサンスを代表する画家、ブロンズィーノの「マリア・ディ・コジモ1世・デ・メディチの肖像」だ。暗い背景から浮かび上がる若い女性。一点を見つめる澄んだ目は意志の強さを感じさせる。顔などの微妙な陰影による緻密な描写からは、肌の柔らかさが伝わってくるようだ。身にまとった豪華な装飾品も目を引く。

 モデルのマリアは、メディチ家の初代トスカーナ大公コジモ1世と妃のエレオノーラ・ディ・トレドの間に生まれた最初の子供。聡明(そうめい)で8歳にしてスペイン語やラテン語を読むことができたという。本作は10歳か11歳のころの肖像。赤く染まった頬や、胸に当てた手の小さく広げられた指に子供の初々しさを残している。結婚が決まっていたが不運にもマラリアのため17歳で死去した。

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