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【編集者のおすすめ】外国軍巻き込む悪癖に警鐘 『韓民族こそ歴史の加害者である』石平著

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外国軍巻き込む悪癖に警鐘 『韓民族こそ歴史の加害者である』石平著

「漢民族こそ歴史の加害者である」 「漢民族こそ歴史の加害者である」

 2013年3月、朴槿恵(パククネ)大統領の「(われわれは)千年不変の被害者」発言に疑問をもった人は多かったようです。著者もその一人で、3年をかけて朝鮮史の専門書を読破、「韓民族はその長い歴史において、たびたび外国からの侵略を受けてきたと主張しているが、それは一概に真実とはいえない。大半の場合、むしろ韓民族自身が、外国に嘆願するような形で、外からの侵略軍を半島内に招き入れてきた」との結論に達したのです。

 古代の三国統一戦争で唐に頼って百済と高句麗を滅ぼした新羅の行動。さらには高麗が日本侵略を元に提案し、そのお先棒を担いだ理由。有力者が日清露の間を揺れ動いたために日清・日露戦争が起きたこと。米中の若者に多大な流血を強いた朝鮮戦争のいずれも、「外国軍を半島内の勢力争いや内輪もめに巻き込んで、その力を利用する」悪癖の結果だと断じるのです。

 1500年の歴史の教訓は、半島の内紛に巻き込まれた外国はいつも多大な犠牲を払うということ。今日の北朝鮮の言動も「トラブルメーカー」の変わらぬ本質が表れたものと指摘、関係国に警鐘を鳴らします。

 よく誤解されますが、本書は日本の責任を全否定する内容ではありません。日韓の不幸な過去に起因する感情論に陥りがちな日本人に、「半島の歴史の実態は、一方は単なる加害者で、他方は単なる被害者であるという単純な図式で片づけられるものだったのか」という冷静な議論の材料を提供しているのです。(飛鳥新社・1389円+税)

 飛鳥新社出版部 工藤博海

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